南アルプス、ドロミテで迎えた朝は、山の空気が澄みきっていて、「このまま時間が止まればいいのに」と思うほど穏やかだった。
けれどその日の目的地は、帰国に向けて移動するヴェネツィア・メストレ。
旅の終盤、私たちは少し現実的な判断をした。
帰国当日にドロミテから直接空港へ向かうには、鉄道の運休や遅延が怖い。
そこで私たちは、「安心して空港へ向かえる前泊地」としてメストレを選んだ。
泊まったのが、Anda Venice Hostel。
駅から近い上に価格もヴェネチア本島よりもだいぶお手頃。それでいて施設は充実しているので心からおすすめしたい。
駅を出てすぐ、緑の壁に息をのむ
メストレ駅を出て歩くと、夕方の光を柔らかく反射する“緑の壁”が目に入る。
白いロゴが浮かび上がり、初めて訪れるのに妙に落ち着く雰囲気があった。
ロビーに踏み入れると、インダストリアルな広い空間に、人のざわめきが重なる。

妻が「かわいいねここ」と小さく笑う。ただの前泊が旅の一部へ変わる瞬間だった。
遊び心と温度のある共用スペース
Andaはホステルという枠に収まらない、旅人の“クラブハウス”のような空間だった。
・コンテナを使ったカフェ

・アートがあふれる廊下

そして一番印象的だったのは、
エレベーターの中一面に貼られた無数のステッカー。


世界中の旅人が残した“気配”が層になっていて、
乗るたびに少しワクワクする。
地下へ降りると、
ダーツやフーズボール(サッカーゲーム)で盛り上がる人たちの笑い声。

夜になるとバーに赤いライトが灯り、音楽が小さく流れ、旅の終わりを惜しむような空気が漂っていた。

ダブルツインルーム(20㎡)は静かで穏やかな時間を作ってくれる
今回の部屋は、
ダブルツインルーム(20㎡/キングベッド/シティビュー)。
ドアを開けた瞬間、
「ここ、本当にホステル?」と思うほど明るくて清潔だった。

・大きな窓
・柔らかな自然光
・オレンジのアクセント
・ポップアートの額縁

無駄がないのに居心地がよく、
旅の最後に身体を休めるには十分すぎる空間。

料金は 1泊23,130円(Agoda)。
本島のホテル価格を知っていれば、この快適さはかなりのお得感がある。
翌朝、空港へ向かう前に立ち寄った中華料理店で“ほっとした朝ごはん”
チェックアウト後、空港行きのバスに乗る前に、宿近くの中華料理店「Azzurra Chinese Restaurant」に立ち寄った。
これが、12日間のイタリア旅の最後にちょうどいい朝ごはんになった。


イタリア料理の続く旅の終盤、少し恋しかった“アジアの味”を噛みしめながら、「ああ、もう本当に帰るんだな」と実感した。
なぜ帰国前夜に Anda Venice Hostel を選ぶべきなのか
① 空港アクセスが圧倒的に楽
・空港までバスで15〜25分
・メストレ駅徒歩3分
→ スーツケース移動が最小限で済む
② 本島よりコスパが良い
清潔で広い個室をこの価格で確保できるのは大きい。
③ ホステルとは思えない快適さ
デザイン・清潔さ・共用スペースの楽しさが揃っている。
④ “ベネチア・マルコポーロ国際空港の前泊”に最適
私たちのように「ヴェネツィア空港 → 帰国」 の旅ルートなら、公共交通機関の不確実性を避けて安心して前泊できる。
実際、ドロミテからヴェネチアに移動中に線路上で不発弾が見つかり、予定していた鉄道に乗れずに一部区間がバス移動になったので、本当に前泊しておいてよかった……。
Anda Venice Hostel 基本情報
- 料金:1泊1部屋 23,130円(Agoda)
- 住所:Via Ortigara 10, Mestre
- アクセス:メストレ駅徒歩約3分
- 空港:Marco Polo空港までバス約20分
- Wi-Fi:無料
- 部屋:プライベートルーム/ドミトリー
おわりに —— 旅の終わりに寄り添う、静かな一泊
緑の壁が夕陽を受けてほのかに光っていた夜。妻が「ここ選んでよかったね」と言った。
豪華さではない。
でも、長い旅の最後に必要だったのは、静かに呼吸を整え、翌日に備えられる安心感だった。
Anda Venice Hostel は、旅の締めくくりにそっと寄り添う一泊だった。
ドロミテの雄大な景色を胸にしまいながら、この緑の壁の前で迎えた夜をきっと忘れない。

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