千葉・館山にある大人だけのラグジュアリーリゾートTHE SHINRA(森羅)。2024年に本館へ泊まってすっかり惚れ込んでしまい、2025年12月にオープンした最上位の客室「別邸ハイダウェイ」ができたと聞いて、再訪してきた。
海を独り占めするプー露、プライベートサウナ、そして部屋のビールサーバー。おまけに滞在中に洞窟バーまでできていた。酒飲み夫婦にとっては、ほぼ理想形と言っていい一泊だった。
※本記事には、2024年5月に本館へ宿泊した際の写真も含まれています(該当箇所に明記しています)。
THE SHINRA 館山とは
千葉県館山市塩見、海を見下ろす高台に建つ全室露天風呂付きのリゾート。13歳未満は宿泊できない大人限定の宿で、館内はとにかく静かだ。都心からは車で約2時間、房総半島の先端まで来たとは思えないほどアクセスがいい。
温泉は「たてやま温泉」。食事はキュイジーヌ・リジョナルを掲げていて、自社保有の定置網漁船から毎朝仕入れる地魚が売りになっている。
客室からの眺めはこんな感じ。館山湾がまるごと視界に入る。

※この写真は2024年の本館滞在時のもの。
アクセス・チェックイン
電車の場合はJR館山駅西口から送迎シャトルバスが出ている。前日までの事前予約制で、往路は14:40・15:40・16:40、復路は9:05・10:50の設定。車で行くなら駐車場があるので気にしなくていい。
館内の移動にはロゴ入りのカートが用意されていて、これに乗せてもらうところから非日常が始まる。

※この写真は2024年の本館滞在時のもの。
お部屋(別邸ハイダウェイ)
今回泊まったのは2025年12月24日にオープンした別邸ハイダウェイ。テラス込みで約180平米(うちテラスが約80平米)、最大4名まで。公式が「THE SHINRA史上、最上級のラグジュアリールーム」と打ち出している、1日1組限定の離れスタイルの客室だ。
ちなみに面積だけで言えば、本館のオーシャンパノラマルーム(210平米)のほうが広い。別邸の売りは広さそのものというより、離れならではの独立性と、後述するプー露や専用サウナといった設備のほうにある。
入ってまず目を引くのが、畳の小上がりとビーズクッション。奥のガラス張りの向こうが温泉半露天風呂になっていて、湯を張ったまま部屋でだらだらできる。この「風呂が常に視界にある」間取りが、思っていた以上に効く。

窓辺にはベンチ。ここに座って外を眺めているだけで時間が溶ける。

テーブルには盆栽が置かれていて、和のトーンでまとまっている。天井は木の梁が組まれていて、広さのわりに落ち着く。

ベッドルームは独立。大理石のヘッドボードにツインベッドという構成で、リビングと切り離されているので寝る時間がずれても気にならない。

そして温泉半露天風呂。たてやま温泉の湯が、この色。夜に入ると照明が湯面に落ちてかなり良い雰囲気になる。

テラスのプー露と、海だけの景色
別邸ハイダウェイの主役は、テラスにあるプー露。プールと露天風呂を掛け合わせた造語で、10月〜4月は温水になるとのこと。ということは7月はひんやり冷たいはずなのだが、この日は日差しが強すぎて、入ってみたらすっかりぬるくなっていた。まあ、そのおかげでいつまでも浸かっていられたのだけど。

水面の向こうに柵と木立、そのすぐ先が海。視界に他の建物がほとんど入ってこないので、本当に貸切感がすごい。

ふちに飲み物を置いて、足だけ浸けてぼーっとする。写真を撮った時間帯は雲が出ていたけれど、それはそれで海の色が渋くて悪くなかった。

デッキチェアも出ている。晴れていたらここで一日終われる。

テラスの一角にはガゼボの円形ソファ。日除けの下で風に当たりながら飲むのが最高だった。

プライベートサウナと水風呂
この部屋、専用のサウナまで付いている。木のルーバーで囲まれた小屋タイプで、窓から緑が見える。しかも貸切なので、時間も温度も気兼ねなく自分たちのペースでいい。

外には壺型の水風呂。サウナ→水風呂→デッキチェアで外気浴、という導線がテラスの中で完結している。海を見ながらととのうのは、なかなか他では味わえない。

部屋のドリンクはほぼ全部フリー
酒飲みにとっての本題はここ。別邸ハイダウェイにはビールサーバーが備え付けで、しかも無料。金色の立派なサーバーで、片方が生ビール、もう片方が炭酸水という構成だ。

自分で注いだビールが、なぜあんなに美味しいのか。泡の具合を調整しながら何杯も注いでしまった。
冷蔵庫の中も全部フリー。缶ジュース、お茶、そしてスパークリングまで入っている。

冷凍庫にはアイスとシャーベット。風呂上がりに食べるやつが常備されている、というのが分かっている。

ドリンクワゴンには日本酒、ウイスキー、モナンのシロップ、ティーバッグ類。自分でカクテルを作れるようになっている。

コーヒーはサイフォン式。朝、これを沸かすところから一日が始まるのは悪くない体験だった。

部屋の中で唯一の有料がワインセラー。5,000円から15,000円くらいの値札が首から下げられていて、飲みたければその場で開けられる。

夕食
夕食はレストランで。定置網で朝獲れた地魚が主役で、お造りはドライアイスのスモークとともに登場した。器も盛り付けもかなり攻めていて、出てくるたびに写真を撮る手が止まらない。

記念日であることを伝えておいたら、最後にアニバーサリープレートを用意してくれた。カットフルーツとマンゴータルトを大皿にあしらった、なかなか気合いの入ったやつ。

洞窟バー「THE BAR 23.46」で二次会
前回泊まったときには無かったのが、2026年4月25日にオープンしたTHE BAR 23.46。日本初を謳う本物の洞窟バーで、壁は職人が手彫りした岩肌そのもの。照明を落とした空間は完全に異世界だった。
営業は20:00〜24:00(ラストオーダー23:00)、10〜12席のみの予約制。宿泊者向けだが公式アプリの会員登録が必要で、当日でも登録できる。料金はアラカルトで別途かかる。
最初の一杯はウイスキーをロックで。季節のアミューズをつまみながら、キャンドルの灯りと岩肌の質感だけで酒が進む。

ウイスキーのラインナップがかなり良かった。この日選んだのは、まずアードベッグのトライグバーン19年。

続いてオクトモア 16.3。ピートの暴力みたいな一杯で、洞窟の中で飲むとなおさら効く。この2本が置いてある時点で、ここのバーは本気だと分かる。

部屋飲みで締め
夕食で出たマンゴータルトは食べきれなかったので、部屋まで持ってきてもらった。バーから戻って、ビールサーバーからもう一杯注いで、タルトをつまみながら三次会。

サーバーが部屋にあると、こういう「もう一杯」のハードルが限りなくゼロになる。危険だが幸せだった。
朝食とラウンジ(※本館滞在時の写真)
※以下は2024年5月に本館へ宿泊した際の写真です。
朝食は洋食を選択。スープ、パン、メインのプレートに加えて、フルーツやヨーグルトまで並ぶ。

印象に残っているのが、試験管に入って出てくるシリアルとドライフルーツ。ヨーグルトに好きなだけ入れられる。こういう遊び心が随所にある宿だ。

海に面したテラスラウンジも良い。夕暮れどきの空の色が、そのまま海に落ちていく。

ラウンジではコーヒーと和菓子、カヌレなどが自由につまめる。

ハーゲンダッツは大浴場横のくつろぎどころ、その冷蔵庫に常備されている。湯上がりに好きなだけ食べられるので、風呂のあとの動線に完全に組み込まれてしまう。

まとめ
THE SHINRA 別邸ハイダウェイは、「部屋から一歩も出なくても一日が成立してしまう」タイプの客室だった。温泉半露天風呂、海を望むプー露、専用サウナと水風呂、そして無料のビールサーバー。この4点セットが180平米の中に全部揃っている。
とくに酒飲み目線で言うと、ビールサーバーが部屋にあるインパクトが大きい。ラウンジまで取りに行く必要も、時間を気にする必要もない。風呂上がりに注いで、テラスで飲んで、また風呂に入る。この無限ループができるだけで泊まる価値がある。
そこに2026年オープンの洞窟バーが加わって、夜の選択肢も増えた。部屋で完結させてもいいし、バーまで足を伸ばしてもいい。どちらを選んでも損しない構成になっている。
次は冬に来て、温水になったプー露に浸かりながら海を眺めたい。
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